光と音の好好好

愛しいものに光を

動機

羽田→上海行き、間も無く上海到着という状態の飛行機からこれを書いている。

今回の旅は私にとって新たな挑戦の旅である。
下手したらただの旅行になるかもしれない、でもそうはなりたくない。
これで一山儲けたい、なんて大そうなことは考えていないが、私の収集癖・購買欲を最大限に発揮させ、どーしようもないが愛しい雑貨たち(特に音の出るもの・光るもの)を買い漁り日本で販売したい。そんな思いでこの旅に出ている。
もっと簡単に言うと、普通に海外に行きたいのだが、もう普通に海外へ行くのも飽きてしまっていて旅の中にスパイスが欲しいのだ。だから今回はただの一人旅ではなく、買い付けに重きを置いた旅にしようと思っている。

羽田02:50発、上海05:05着予定。少し遅れているらしい。到着予定時刻は過ぎている。
くそ狭いLCCの座席(peachは名前が可愛いところが救い。)であまり寝られなかったが、というか全然寝ていない気がするが、三時間丸々寝ていなかった気はしないのでよしとする。
今回、呼吸に集中するということを意識的にやっていたら意識が飛んだ。何度か目が覚めたが、目が覚める度にこれを繰り返した。これは使えるかもしれない。

何故か着陸のアナウンスで、皆様、ほんまおおきに、ありがとうございます。と言われた。
ああ、これからどんどん日本語が恋しくなるんだろうな、なんて思いながら夜明けのピンクとブルーが混ざった美しい空を眺めて飛行機のドアが開くのを待つ。

とりあえず、上海から義烏までそのまま行こうと思う。浦東空港から直通のバスが出ているらしく、中国の長距離バスもなんとなく面白そうな気がするので今回はとりあえずバスターミナルを目指す。出発時刻を見てみて、あまりにも待つようなら面倒くさいが浦東→虹橋→新幹線で義烏コースに変更する。

義烏市は一部のビジネスをする人には馴染みの深いエリアだと思う。何故ならここには世界最大の卸売市場があるからだ。巨大なビルが何棟もあって、その中にありとあらゆるものを販売する店が入っている。その各店を1店舗ずつ3分かけて周ったら一年はかかると言われているぐらい大きな規模だ。
小売はしてくれないのでロットで買うことになる。貧乏人の私がロット買いできるものはハナからないのは承知の上で、どんなもんかなーと社会科見学がてら行くといった感じだ。

で、結局義烏行きのバスは朝早過ぎて運行しておらず。虹橋駅(新幹線の駅)までのバスもまだ運行しておらず、のろのろとメトロで虹橋駅まで行くことに。しかも両替もまだ開いておらず、インフォメーションカウンターで両替してもらったのだがレシートとかも貰えないし換金率も悪い。
一万円が550元になったので、手数料1000円といったところか。まあそんなもんか?どちらにせよ、両替が開くまでにまだ一時間以上かかるようで、持ち金も25元くらいしかなかったので背に腹はかえられず換金。

早朝浦東空港に着く人は要注意です。
長距離バスは朝8時過ぎから、エアポートバスは朝7時過ぎから、両替所は朝7時過ぎからしかあいていません!!


地下鉄って大抵安いし早いし楽な筈なんだけど、浦東空港(成田的な)と虹橋空港(羽田的な)を結ぶこの2号線は端から端まで行くと90分くらいかかるし、同じ路線内での乗り換えがあるし、しかも通勤ラッシュ的な感じで日本同様混んでいるしで全然快適じゃないのだ。
でも一つすごいのは、地下鉄の中ずっとwifiが使えるのね。毎回上海へ行く度にその進化スピードに驚いているがこりゃあ便利。wifiの速度は遅いが、使えるに越したことはない。

しかし問題が発生。中国ではtwitterFacebook、LINE、gmailInstagramGoogleが使えない。
そこでVPN接続という方法を用いることで上記サービスにも接続できるようにするのだが、最近VPN接続も禁止になってしまったらしい。事前に調べた感じだと禁止になったとはいえ使えるとのことだったので安心しきっていた。
とりあえず日本の大学が試験的に行っているvpnサービスの接続を日本にいる間に試し、その時は成功したのだが結局中国では使えなかったので、新たにセカイVPNに申し込み、VPN接続を試みる。これも失敗。
SNSで暇をつぶすのは諦め、ネット検索はヤフーを使う。

私は心配症なので事前にある程度色々調べたりしてから海外へ行くようにしているのだが、やはり海外は思い通りに行かないことも多いのであんまり考え過ぎてはいけないね。

素直に天に任せよう。
最高の旅にするぞー!と、地下鉄の硬い座椅子で決意をする。