光と音の好好好

愛しいものに光を

ミャンマー2日目 フロムダスクティルドーン

昨日もちらっと書いたが、ヤンゴンからバガン行きのバスはJJエクスプレスというVIP夜行バスで、19ドル程度で快適と聞いていたのでそれを予約してもらっていた。
飛行機さながら機内食サービスのように軽食が渡され、ドリンク(コーヒーやジュースなどから選べる!)のサービスまであった。トイレ休憩の時にお手拭きまでくれる、ホストクラブのようなおもてなし!しかし全く眠れなかった。

f:id:haohaotokyo:20170525023525j:image

 

トイレ休憩でサービスエリアに止まるのだが、そのサービスエリアがすごい生(せい)を感じてよかった。

f:id:haohaotokyo:20170525023510j:image

日本のサービスエリアはめちゃ綺麗で整然としてて夜中なんて特に、みんな静かなイメージだが、ミャンマーではネオンの光る大衆食堂が何軒か並んでいて、売店も普通に市場っぽくてなんか生々しいし良い。

f:id:haohaotokyo:20170525023525j:image


朝バスが到着すると、タクシーと馬車が出待ちしている。
馬車の方が遅くて安いのだが、最初馬車は700円、タクシーは800円だった。
私たちにとっては高いので道路に出て探すというと馬車が折れて500円で乗車できた。
結構道のり遠かったし、馬大変だし、普通に払ってあげればよかったとも思ってしまった。

 

f:id:haohaotokyo:20170525023511j:image

馬車から撮ったので分かりづらいが馬車たちの写真

 

チェックイン時間はもちろんまだまだだったが、シャワーを浴びさせてもらって朝食もサービスしてもらった。

 

しかもケチって共同風呂のシングルルームを予約していたのだが、結果的に同じ値段でシャワールーム付きの部屋に通してくれた。良いゲストハウスだと思うのでバガンに泊まるときがあれば是非おすすめしたい。


サムの泊まった宿は完全にホテルで外観もしっかりしており綺麗で良さそうだったが、サムはドミトリーを予約して、ダブルルームに男と2人で寝る羽目になっていたのでこちらは予約時確認が必要そうだ。
位置関係的には、私の宿はたくさんの安宿がある通り、サムの宿は一本奥のメイン道路に面していてホテルが点在している通りといったところだ。

とりあえず準備が整ったところで早速eバイク(電動スクーター)を借りて遺跡観光をすることに。人生初の電動スクーターで、私はどんくさいし何回も車で事故しているしで不安だったがめちゃめちゃ楽しい!慣れるまではこわいが、(遺跡を見学後のちょっとしたブランクで乗りこなし方がわからなくなる)こういう遺跡めぐりでいちいちタクシーやトゥクトゥクをチャーターせず自分の足で回れる快適さは計り知れない。

f:id:haohaotokyo:20170525023515j:image

 

昼間になると日当たりが強く、遺跡内は裸足で見学しなければならないので床も暑い。昼食がてら休憩しようと適当に入ったレストランで日本人の男の子に出会った。彼は医療系のジャーナリストをしながら世界一周をしているらしい。すげー、仕事しながら世界一周ってやつだ。しっかりしてるなーと思っていたらまさかの同い年だった。ミャンマーの観光閑散期に27歳の日本人が三人集合するなんてかなりありえないと思う。

f:id:haohaotokyo:20170525023513j:image

ココナッツヌードル。帰りにお土産としてペットボトルのお水をくれたとても良い店だった!

 

 

因みに、先ほどから遺跡 遺跡と書いているが、バガンにある遺跡群は現行で民間人のお寺として使われている場所である。
簡単に説明すると、バガンでは金持ちも庶民もみんなお寺つくっちゃうべっていうお寺建立ブームがあったそうな。それでエリア内には2000棟ものお寺が建っちゃっているというとんでもない場所なのね。で、まだみんなこのお寺群に参拝しているため朽ち果ててしまっては困るので都度都度補修をしまくっている。


カンボジアアンコールワット遺跡群、インドネシアのボロブドゥールと合わせて世界三大遺跡にカウントされているのだが、(つまり私は全部制覇したことになる!ついでに世界三大がっかりスポットも制覇していることを改めて自慢させてください)このミャンマーの遺跡群だけ世界遺産に認定されていない理由もここにあり、その都度都度の補修が趣き無視、実用性重視なせいでユネスコブチ切れ、世界遺産認定なーし!ってなっちゃったらしい。
確かに、レリーフはすごい雑に塗り直されていたり、外装の工事とかもなんか大丈夫かな?って感じのものが多かった。あと床はアジアの大衆食堂かな?っていうようなファンシーなタイルが貼られたりしているところもあった。

f:id:haohaotokyo:20170525023506j:image

 

でも私はぶっちゃけそれでいいと思うし、そういう方が好きだったりする。
レジャー施設の廃墟や珍スポットが好きな理由もそこにあって、廃墟は人為的なものと自然が融合していってるのがめちゃめちゃかっこいいと私は感じるし、珍スポットもオーナーの悪趣味な感じが出ている場所が特に好きだ。
たしかに、昔のことを知る資料として遺跡を当時のまま維持することは大事なことだと思うが、それがまだ信仰の対象になっていて、しかもそのお寺の床を綺麗にするとか仏像に金粉を貼ることが彼等の功徳になってそれで幸せを感じるならいいじゃない!なんかミャンマー人の国民性みたいなものを見れた気がして、ここまでわざわざ遺跡を見に来てよかったと思った。

f:id:haohaotokyo:20170525023506j:image

お寺ごとに仏像の個性がかなりある。

  

暑すぎて何もできないのでとりあえず各宿へ帰って一旦寝て、再度集合。サンセットを見にお寺へ行く道中、かなりの大雨に見舞われてしまった。頑張ってスクーターで行こうとしたが雨が顔に当たってかなり痛いし滑って転んだら危ないので断念。近くのパゴダ(寺)で雨宿りすることに。

f:id:haohaotokyo:20170525023525j:image

 

ここでも、カンボジアのことを思い出す。カンボジアで遺跡巡りをしていたときもスコールに見舞われてもうどうにもこうにもいかなくなって高台にある遺跡で雨宿りしたのだった。というか、もう既にびしょ濡れだったので開き直ってその遺跡で遊んでた現地の子供たちと一緒に遺跡で走り回ったり踊ったりした。あのエモさは、台風クラブのダンスを超えていると思っている。

 

雨が止んだので急いでサンセットを見にスクーターを走らすも時すでに遅し。日は沈んでしまい、遺跡自体鍵がかかって入れなくなってしまっていた。代わりに遺跡の写真を撮れた人のデジカメを見してもらい、気を取り直して美味しいご飯を食べに行くことに。


なんでもフランスの星付きホテルでシェフをしていた人のお店らしい。良い言い方をするとほぼテラスしかないような造りで高そうなレストランという体ではなかったが、温かくてふわふわのパンが出てきて美味しかった。

f:id:haohaotokyo:20170525023512j:image

 

もう宿に帰るころには完全に日が暮れており、街灯は全くなく道路は真っ暗!一寸先は闇とはこのことかといった感じだ。

 

f:id:haohaotokyo:20170525023504j:image

真っ暗闇に突如現れたパゴダ。こわい。

 

だんだん店やホテルのあるゾーンへ入った時に聞いたアニコレのfireworksが最高に青春ぽかった。

 

そんな中サムのスクーターが急にバッテリー切れになってしまった。どうやら大雨の後、大きくてかなり深い、不可避な水たまりに突っ込んだ時にどこかおかしくなってしまったらしい。

そこで私がサムの宿まで行ってホテルの人にバッテリーを持ってきてもらうことに。もうこの頃には、あんなにびびっていたスクーターを完全に乗りこなしており超楽しかった。