光と音の好好好

愛しいものに光を

スリランカ4日目 ガッツがあります?

朝宿を出て、歩いて遺跡 シーギリヤロックへ向かう。

わざわざこんな藪の中の宿に泊まったのには一応理由があった。(藪の中だと知っていれば泊まらなかったが)それは、シーギリヤロックからかろうじて歩いていける距離だったからだ。

 

だが、実際にはシーギリヤロックの入り口からはかなり遠く、私が歩いて入ろうとしたところは駐車場出口の方だった。あーここから入り口まで歩くのか。暑いしなんもないし辛いなー誰か無料でバイクの後ろにでも乗っけてくれないかなーと思ったらオネエ系の日本語ガイドが現れた。まあガイド要りませんかー?っていう営業のためにバイクに乗せてくれたわけだが、かなり助かった。彼はちゃんとしたガイドだと思う。だがそもそもシーギリヤロックの入場に五千円ぐらいかかるのに更にガイドなんて付けられない。丁重にお断りさせてもらった。

 

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シーギリヤロックは岩山の頂上にそびえ立つ城跡を目指して千段以上の階段を登っていくのだが多分100段ぐらいでもう息が上がってしまい足もがくがくしてかなりきつかった。(ダサい)しかもあるポイントに大きい蜂の巣があって刺される人もいるらしく、なんでこんなとこ来てしまったんだ感がやばかった。

 

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まあ登った感想としては、確かにそびえ立つ岩山から周りが見渡せて素晴らしいのかもしれないが、私はバスを二回乗り継いで、藪に泊まって、入場に五千円払って、炎天下石段を登り続け、鉢の襲来に怯えてまで見てよかったとは素直に言えないなという感じだった。

 

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(だが、後から写真で見返すと結構いいね)

 

そしてシーギリヤからスリランカの古都ポロンナルワへ行くことに。これも別に心が踊ったわけでもなかったが、ここシーギリヤからまあ近い距離であることと、遺跡群をチャリで周れるということで選んだ。タクシーとかトゥクトゥクチャーターで遺跡を巡るのではなく、自力で見て周れるというのがよい。

 

シーギリヤからダンブッラまでのバスはどこから乗れば良いのか人に聞くと、そこらへんで待ってれば来るよとのこと。かなりアバウト、、まあそんなもんなんだろうなと思い待ってるとちゃんとバスは私を見つけて止まってくれた。

ダンブッラからポロンナルワまでの乗り継ぎも上手くいき、ポロンナルワから宿まではトゥクトゥクに乗った。トゥクトゥクの運転手はチャリだとかなり大変だからトゥクトゥクチャーターして周った方がいいと仕切りに営業してきたが、それじゃあここまで来た意味がないので断った。宿は街の中心地(街といっても本当に何もない)から2kmぐらいの距離でまあ遠いけど歩けなくはないしここで自転車も借りれるみたいだし値段との折り合いもついたのでここに決めた。部屋の雰囲気もまあよかった。

 

しかしオーナーが留守で、英語が全く通じない決定権のないハウスキーパーしかいなかった。これじゃあ自転車も借りられない。今日中に遺跡を周らないとスケジュールが崩れてしまうし、もう2時過ぎだったので途中で日が暮れてしまってはまずい。いつオーナーが帰って来るか聞いても、自転車借りていいか聞いても意思疎通ができず、こんなことならトゥクトゥクチャーターすればよかった、、、と大後悔がはじまる。とりあえず何もない田んぼ道を歩いて他の宿で自転車を借りれないか見てまわろうとしたがそれらしき宿は見つけられなかった。諦めてただ宿で座ってオーナーが帰って来るのを待つことに。んでやっとオーナーが帰ってきたのだが、ハウスキーパーが通した部屋は私の部屋ではなかったらしく、倉庫を改装したとしか思えない日当たりの悪い最悪な部屋に変更させられた。自転車借りるのに待たされただけでもむかつくのに部屋まで変えられるとは、、、まだ、最初からこの部屋に通されてればよかったのだけど。

もうどんどんどんどん不満が募っていき、それが私にとってはスリランカという国、そしてスリランカ人という人種に対しての不満になっていった。

 

借りたチャリもあまり空気が入ってなくてカゴが壊れているようなクズ同然のチャリで、これで15kmぐらい走るのキツイなーなんて泣き言を言う暇もなくさっさと出発。

はあ、ガイドですか、要りません。はあ入場料五千円、博物館ただです、素通りで抜けてみんなに早いと驚かれる。もうこのときかなり不機嫌。しかも朝っぱらからシーギリヤロック登ってのこれ、元々体調はよくないし疲れもある。遺跡をいろいろ周ってても、またさっきガイドの営業してきたやつがいて、どうせお前はあそこに隠れてた遺跡は見てないみたいな嫌味言ってくるし。どうしたらそんな人を嫌な気持ちにさせられるの?まじで信じられない。多分その遺跡は見たと思うけどね。

 

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これのことじゃないか?

 

なんの修行かわかんないけどとりあえず点在する遺跡をボロチャリ漕いでこなしていき、スリランカ人も驚きのスピードで終わらせた。(自分では急いだつもりは特にない)

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どの遺跡も殆ど人がおらず、こわいけど独り占めできたのはよかった。

 

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写真が下手くそすぎるが、この首のない大きい立像もかっこよかった。これは結構感動した

 

やはりこの強行スケジュールにしてよかったと納得。私は他人よりこういうのを見て納得したりするスピードが早いし、移動も早いと思う。

(これがいいとか悪いとかはないし自慢でもなくただの事実だ。)

 

この日、たぶん私は熱中症だったんじゃないかとら思う。頭が痛く、身体が火照り、食欲はなく、涼しいところにいても汗ばみ、全然トイレに行っていないのに何本もペットボトルの水を買って飲み干していた。

 

晩御飯を食べる元気も食欲もなく、この悲しい小屋に50匹以上たかっていた蚊や蚊の亜種のようなものたち、カエルに怯えながら一晩を過ごした。

 

(補足だが、個人的にはアジアの遺跡だったらカンボジアのベンメリア、インドのエローラとアジャンタがおすすめです!)