光と音の好好好

愛しいものに光を

中国1日目 ミラクルは起きるのか?

地下鉄に乗ること二時間弱、やっと虹橋駅へ到着。
新幹線のチケットを買うにも長蛇の列。なんとか最短で着く新幹線に乗るのに間に合った。

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そしてスタバのフルーツ盛り合わせと売店で買ったシフォンケーキみたいな生地にクリームが挟まっていると予想されるパンをお供に、新幹線に揺られること約二時間、義烏へ到着。

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(パンは予想通り美味しかったが、外側に私が苦手な卵を加工したなんかふさふさしている不味いやつがついていたのはよくなかった。)

 

ここから卸売市場(福田市場)へバスで移動する。福田市場行きの801バスは、駅をおりてバスターミナルの一番手前にあるのでわかりやすい。30分くらいで着くとの情報なので時計とGPSを頼りに福田市場で降りられた。
それぞれビル・区画ごとに売り物がジャンル分けされている。
とりあえず小型の機械ゾーンへ行くと早速良い感じの(ばかっぽい中国のミラーボール的なライティングマシーンたち)を見つける。やっぱりここにあるんだな、と納得しながらも最小ロットが大きすぎるので、とりあえず原価の雰囲気だけ確認しておく。

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店によっては店内在庫品を売ってくれるところもあるようだが、中国語しか通じず、交渉がスムーズにいかないこともありだんだん心が閉じていく。
そうなることは想定済みだったので、事前に日本人をアテンドする業者とやり取りもしていたのだが、私はガチでビジネスをやりたいわけではない。自分の人生をちょっと豊かにしたいだけ(お金じゃなくて心ね、これかなり大事)なのでとりあえず自力で福田市場にいくと決めたのだった。

ネットの情報で、小売専門の店もあると書かれていたのでそこをひたすら探していたのだが見つからず、あとは目星をつけていた別のゾーンへ行ったら今回の旅の一番でかい目的をクリアできてしまった。これは宝の山を掘り当てたようなものなので、申し訳ないが割愛させていただく。
事前にtaobaoで調べていた種類が全部あった。寝ているおっちゃんを起こし、二人で金額と数量を数え、いざ会計というときに、はい、私はお金がないんですね〜〜

いいものがあればその時両替すればいいやと思っていたので、殆ど日本円しか持っていなかったのだ。最近大抵どこの国へ行ってもモールとか街中に両替所ってあるので、ましてやここは世界最大の卸売市場、世界中のバイヤーが買いに来る場所、両替所なんてそこら中にあるだろうと思っていたのだが全然そんなことはなかった。至る所に銀行はあるのだが、外貨の両替はしてもらえないのね。で、店のおっちゃんについて来てもらって両替してもらう銀行を探すツアーへ。おっちゃん居なかったらもう二度と店にたどり着けなかったと思うってぐらいぐるぐるしてやっと換金できましたとさ!!
(ちなみにこのあと街中で野良両替マン達は見つけたが、みんな日本円は両替できなかった。アラブのどっかの国のお金とドルだけだった。)

もう荷物がかなり多くなってしまったので、(宿に荷物をおかずそのまま買い物をしたのですごい重かった)宿へチェックイン。

 

義烏で楽しみにしていたことの一つとして、ここらへんは中東のバイヤーがかなり多いらしく中東のレストランとかが固まっているエリアがあるらしいとのことだった。
(福田市場の片隅でお参りしている人もいた)
ただ、ネットに書かれている名前は通称らしく、Googleマップで検索しても出てこず、見つけられたらいいなー程度に思っていたのだが、まさかの宿が中東村からかなり近かった!ていうか宿の隣も中東レストランアリババだった。大きい枠でここらへんも中東村の一部なのだろう。歩いていくとムスリムのスーパーを発見。水タバコがかなり安く興奮。

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まだ明るいが、そのまま夜市の方へ歩いていくとEMSを発見。

そう。大量にブツを買ったはいいが配送がどうしたもんかと困っていたんだよね。宿から近いし、これで更に爆買いを決めこめるぞと一安心。

 

夜市が始まるまで時間を潰しがてら散歩をしていると、韓国の3COINS的なものを発見。

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300円均一ではないのだが、大体のものが300円程度で、化粧品とかは物によるって感じだった。しかも似たような店が二軒続いていた。

パステルカラーの便所サンダルが可愛い。

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3年前に北京へ行った時はどのお菓子も偽日本語表記がされておりお土産に不向きだなー日本語書いておけば安心されるのだなーと感じていたのだが、日本はもう流行遅れ、今は韓国なのね。
一時期日本でも話題になったダイソーユニクロと無印を混ぜてパクったみたいなメイソウはもう古いのかもしれない。(今は渋谷に店がある)

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これがメイソウね。


私自身、中国に来ると中国人に間違えられて道まで聞かれたりするが、言葉が通じないことがわかると大体韓国人か?と聞かれるのでそれで通している。(反日気になるし)
義烏はムスリムが来るまでは韓国人のバイヤーがかなり多かったらしいのでそれも関係しているかもしれない。

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夜市は期待通り、格安でおもちゃとか洋服とかが小売りされている。洋服は安かろう悪かろうで化繊プリントものって感じなのでスルー。少量のしょーもないおもちゃと指スピナーを購入し、夜市を後にする。

 

面白いのは、当たり前だけどみんな福田市場で仕入れてきてるものを売ってるんだよね。
夜市の区画で売っている人はまだわかるが、野良屋台みたいな感じで一つの商品を大量に仕入れてきて、これで一山儲けてやるぞ!みたいな人も結構いる。このエリアに限らず、歩道橋の上でiPhoneの充電器数本垂れ下げて売ってたり、福田市場でも野良販売店みたいなのがあってビルとビルの間の連絡通路でこうやってスマホの画面を3Dに見せるホログラムを売っている人が等間隔に並んでいる。

多分私も何か仕入れて道端で売っても誰も文句を言わないと思う。

そしてホテルまでの道は治安が悪いような場所じゃないんだけど、よーく見てみるとひっ立ちんぼが結構いる。

みんななんとかして稼ごうと必死なのだ。押し売りは嫌いだが、商売人は生きていこうっていう意地を感じられるので結構好きだ。

これも旅行が好きな理由の一つで、世界中の色んな人々の働き方を見るのは個人的にかなり面白いと思っている。

動機

羽田→上海行き、間も無く上海到着という状態の飛行機からこれを書いている。

今回の旅は私にとって新たな挑戦の旅である。
下手したらただの旅行になるかもしれない、でもそうはなりたくない。
これで一山儲けたい、なんて大そうなことは考えていないが、私の収集癖・購買欲を最大限に発揮させ、どーしようもないが愛しい雑貨たち(特に音の出るもの・光るもの)を買い漁り日本で販売したい。そんな思いでこの旅に出ている。
もっと簡単に言うと、普通に海外に行きたいのだが、もう普通に海外へ行くのも飽きてしまっていて旅の中にスパイスが欲しいのだ。だから今回はただの一人旅ではなく、買い付けに重きを置いた旅にしようと思っている。

羽田02:50発、上海05:05着予定。少し遅れているらしい。到着予定時刻は過ぎている。
くそ狭いLCCの座席(peachは名前が可愛いところが救い。)であまり寝られなかったが、というか全然寝ていない気がするが、三時間丸々寝ていなかった気はしないのでよしとする。
今回、呼吸に集中するということを意識的にやっていたら意識が飛んだ。何度か目が覚めたが、目が覚める度にこれを繰り返した。これは使えるかもしれない。

何故か着陸のアナウンスで、皆様、ほんまおおきに、ありがとうございます。と言われた。
ああ、これからどんどん日本語が恋しくなるんだろうな、なんて思いながら夜明けのピンクとブルーが混ざった美しい空を眺めて飛行機のドアが開くのを待つ。

とりあえず、上海から義烏までそのまま行こうと思う。浦東空港から直通のバスが出ているらしく、中国の長距離バスもなんとなく面白そうな気がするので今回はとりあえずバスターミナルを目指す。出発時刻を見てみて、あまりにも待つようなら面倒くさいが浦東→虹橋→新幹線で義烏コースに変更する。

義烏市は一部のビジネスをする人には馴染みの深いエリアだと思う。何故ならここには世界最大の卸売市場があるからだ。巨大なビルが何棟もあって、その中にありとあらゆるものを販売する店が入っている。その各店を1店舗ずつ3分かけて周ったら一年はかかると言われているぐらい大きな規模だ。
小売はしてくれないのでロットで買うことになる。貧乏人の私がロット買いできるものはハナからないのは承知の上で、どんなもんかなーと社会科見学がてら行くといった感じだ。

で、結局義烏行きのバスは朝早過ぎて運行しておらず。虹橋駅(新幹線の駅)までのバスもまだ運行しておらず、のろのろとメトロで虹橋駅まで行くことに。しかも両替もまだ開いておらず、インフォメーションカウンターで両替してもらったのだがレシートとかも貰えないし換金率も悪い。
一万円が550元になったので、手数料1000円といったところか。まあそんなもんか?どちらにせよ、両替が開くまでにまだ一時間以上かかるようで、持ち金も25元くらいしかなかったので背に腹はかえられず換金。

早朝浦東空港に着く人は要注意です。
長距離バスは朝8時過ぎから、エアポートバスは朝7時過ぎから、両替所は朝7時過ぎからしかあいていません!!


地下鉄って大抵安いし早いし楽な筈なんだけど、浦東空港(成田的な)と虹橋空港(羽田的な)を結ぶこの2号線は端から端まで行くと90分くらいかかるし、同じ路線内での乗り換えがあるし、しかも通勤ラッシュ的な感じで日本同様混んでいるしで全然快適じゃないのだ。
でも一つすごいのは、地下鉄の中ずっとwifiが使えるのね。毎回上海へ行く度にその進化スピードに驚いているがこりゃあ便利。wifiの速度は遅いが、使えるに越したことはない。

しかし問題が発生。中国ではtwitterFacebook、LINE、gmailInstagramGoogleが使えない。
そこでVPN接続という方法を用いることで上記サービスにも接続できるようにするのだが、最近VPN接続も禁止になってしまったらしい。事前に調べた感じだと禁止になったとはいえ使えるとのことだったので安心しきっていた。
とりあえず日本の大学が試験的に行っているvpnサービスの接続を日本にいる間に試し、その時は成功したのだが結局中国では使えなかったので、新たにセカイVPNに申し込み、VPN接続を試みる。これも失敗。
SNSで暇をつぶすのは諦め、ネット検索はヤフーを使う。

私は心配症なので事前にある程度色々調べたりしてから海外へ行くようにしているのだが、やはり海外は思い通りに行かないことも多いのであんまり考え過ぎてはいけないね。

素直に天に任せよう。
最高の旅にするぞー!と、地下鉄の硬い座椅子で決意をする。

インドネシアのダンドゥット

インドネシアの音楽、と聞いて思い浮かべるのはガムランケチャあたりだろうか?

あと数年前、日本でも一部のクラブシーンではファンコットが流行っていたように思う。

 

勿論ガムランケチャファンコットも大好きなのだが、私がインドネシアの音楽で一番気になっていたのがダンドゥットだ。

 

ダンドゥットとは1960〜70年代頃に登場したインドネシアで大ブームを巻き起こした歌謡曲のジャンルである。

もう今から40年前の音楽なので、日本でいうところの演歌みたいな扱いで、もはや現代の若者が聞く音楽ではない。がしかし、その一方で田舎の労働者階級に於いてはいまでもファンが沢山おり、ダンドゥットのカラオケショーなどか地方で行われているという。
音楽のビートが独特で痺れるので一度聞いてみてほしい。

 

https://youtu.be/WgVvSqqXyQs

 

ダンドゥットという名前の由来は、インドネシアの両面太鼓クンダンが出す音色の擬声語からきているらしい。

 

日本ではあまり知名度がないらしく、日本語でダンドゥットが聞けそうな場所の情報を検索してもなかなかひっかからない。

しかも、新鮮な情報も見当たらず、ダンドゥットを聞きにインドネシアに来たのに聞けるかどうかわからないといった状態だった。

しかし、少ない情報をたよりにそれらしい場所を探してジャカルタの金持ちエリアの外れにあるらしいとのことなのでダメ元でとりあえずその店があるっぽい方向へ進み、やっぱりないっぽい雰囲気が尋常じゃなかったんだけど、あった!あったよダンドゥットの店!!

 

店の外にタクシーの運ちゃんがたむろしており、結構入りづらい雰囲気だったが意を決して踏み込む。

やってるぞー!ダンドゥット!!!!

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店内はキャバクラのようだが、うちらが来ても特におねーちゃんは付かなかった。しかもオーダーも積極的に取りに来る感じではなかったので謎システムに戸惑いながらもビールをオーダー。
一応瓶ビールをおねーちゃんがついでくれる。
一番眺めのいい真ん前ど真ん中をキープし、ダンドゥットに酔いしれる。

生演奏にのせて店のおねーちゃんやダンドゥット歌手のおっさんが歌う様子を見ていたら、天国に来てしまったかのような気持ちになり泣きそうになる。

 

リクエストをしてお客さんも店のおねーちゃんとデュエットできるシステムのようで、お客さんも参加していた。

 

バンドは七人編成くらいで、ダンドゥット歌手のおっさん、店のおねーちゃんも含めたら客より間違いなく店側の人間の方が多い。それでも一人千円くらいであんな最高な体験をできるなんて、お得が過ぎる。

 

私がインドネシア人に生まれていたら、確実にダンドゥットディスコで歌うおねーちゃんになっていたわ。